鮭の卵の文章

20代男性のブログです

花譜 不可解弐REBUILDINGで感じた観測者との大きな壁

 こんにちは

6/11~12の2日間3公演のとんでもないライブ、花譜 2nd ONE-MAN LIVE 「不可解弐REBUILDING」の全公演に参加してきました。およそ1年半ぶりの有観客ライブ+終わったら暫くワンマンがないということで非常に楽しみにしておりました。

 

 

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素晴らしいライブでした。Q1の「海に化ける」の衝撃、Q2のV.W.Pの圧巻のパフォーマンス、全編歌唱花譜のみのQ3はファンのニーズと運営さんの思想がぴったり合致していました。最後の4曲とMCは間違いなく3公演のラストを飾るにふさわしい美しさでした。

 

3日間、花譜はもちろん神椿のメンバー、関わったスタッフさん、そしてファンの方々に本当に感謝しかないです。それにしても花譜さんはすごい、、、後半になればなるほど力強い歌声とロングトーンが本当に好き。とんでもない体力。

 

 

 

しかし、今回私がパソコンに向かってこのブログを書いているのは、

たったひとつの不満をどうしても書き起こしたかったからです。

 

 

それは

観客の過剰な手拍子 です。

 

 

現地に行った方はもちろん配信で見ていた方も感じたと思うのですが、会場の手拍子のボリュームはすさまじいものでした。ロックバラードおかまいなく手拍子は鳴り響いていました。

 

私は普段は主に邦楽のロックバンドのライブによく行くのですが、その際に演奏中の手拍子というのはバンドが促さないor手拍子するのが定番になっている曲以外は手拍子は基本しないのです。

なぜなら、手拍子を聞きに来ているのではなく音楽を聴きに来ているからです。

 

今回の花譜のライブの手拍子はあまりにも過剰すぎて、正直私にとっては(あまり言いたくはないですが)ノイズでしかありませんでした。

 

特にQ3第2部の1曲目の“雛鳥”はアレンジでバンドサウンドが抑えられており花譜の歌声を前に出したアレンジで、曲がもつ意味もあいまって素晴らしい演奏と歌唱だったのに、とにかく手拍子が五月蠅くて、大好きな曲なのに何故こんな不快な気持ちにならなくてはならないのか悔しくて辛くて悲しくて仕方ありませんでした、、、

 

 

何故このような手拍子が起きてしまったのか、いくつか理由が考えられます。

 

① コロナ禍で声を出すことが禁止されているから

  花譜の以前の有観客ライブはもちろんコロナ前ですので人も詰まっており、大声で歓声もあがり手拍子してる場合じゃねぇ!というライブでしたので観客側のとれるアクションの選択肢が減ってしまったのは大きな要因と考えられます。

 

 

②観客層が普通のライブと大きく異なるから 

  おそらく今回のライブ、全歌手の中で初めてライブというものを見た!って人が多いと思うんですよ、そう考えたら「大きな拍手で会場を盛り上げよう!」、「観客の一体感を発揮しよう!」と思う方がいるのは当たり前だし、それを嫌う人がいることに気付くのは難しいと思います。

  これ、とても言いづらいのですが私と一部の花譜ファンの花譜に関する認識の違いがあるからだと思います。

 前述したとおり私は普段は邦ロック等を聴く“音楽”ファンで、花譜のことは“歌手”という大きな枠で楽しんでおります。ただ今回ライブに来たファンの中にはきっと“バーチャルコンテンツ”よいう大きな枠で花譜を楽しんでいる人がいるでしょう。

この観測者の方々と“音楽ファン”としての私との壁がライブで、よりいっそう大きなものとなってしまったのを感じ取らざるを得ませんでした。

(これは前のブログでも少し書いたのですが、V界隈はあまり肌に合わず、、、

Twitterで花譜のファンの方々のツイートに違和感を覚えることはたまにあるので、これはコンテンツの楽しみ方の違いなので本当にしょうがないなと思います。)

 

 

 

これらが主な理由でしょう。

じゃあどうしたら良いのか。と言われましても正直難しいです。

ライブの楽しみ方は人それぞれですし、私一人の為に大勢の方の拍手を止めるは不可能です。実際私もライブ中の手拍子はほぼしませんでしたが、よく体を動かすので視界に入って邪魔だったという方もいたでしょう。後ろの方、隣の方は私をみて少し煩わしく思ったかもしれません。

 

そして今の花譜のファン層を考えると、私の方がマイノリティであり切捨てられるべき思想なのかもしれません。

 

ただ「みんなで盛り上がって一体感を出したいのもわかるけど、純粋に音楽を楽しみたい!手拍子じゃなくて花譜の声が聴きたい!」

というファンがいることも忘れないでほしいです。

 

 

花譜はバンドでもアイドルでもなくて、だからと言って普通のシンガーでもない、“バーチャルアーティスト”という前例がない、唯一無二の存在です。

それにまだ5年も活動していない産まれたばかりの、言うなれば“雛鳥”のような存在です。ファンの皆さんも有観客ライブに慣れていないし、これからどんどん改善されて、みなが100点のライブになっていくことを信じています。

 

 

非常に気分の悪いブログになってしまったことを謝罪します。

 

いろいろと書きましたが本当に、本当に素晴らしいライブでした。たくさんの愛をもらいました。一生忘れません。

来年の「不可解参」が有観客ライブであったら必ず現地に向かいます。

花譜ちゃん、神椿の人たち、関わったすべての方、観測者の皆さまに来年また会えることを楽しみに生きていこうと思います。

 

 

星宮とと+TEMPLIME「TIMESURF」は僕たちが求めていたガールズ "ミュージック" ストーリーだ

 こんにちは、新社会人になり東京に吸い込まれ初一人暮らしを始めた鮭卵です。

環境の変化と一人暮らしの出費の多さとコロナのライブ中止などで屍のような生活をしている私ですが、ある一枚のCDについてどうしても書きたい衝動にかられたので明日早いけどPCに向かっております。

 

 

 今回私が書きたいCDはこちらです。

星宮とと+TEMPLIME「TIMESURF」

 

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 CDをのせたばかりなのだけれど少しだけ自分語りを。

テンプライムと星宮ととに出会ったのは1枚目のalpha.epがでてしばらくたった時だと思います、Twitterのフォロワーがひどく推していたので聴いたらドハマり。それ以降ずっと追いかけているアーティストで今作ももちろんboothで購入しました。

 

 しかし正直今作に大きな期待はしていませんでした。

 

理由として星宮ととが別名義で参加しているstargaze shelterの「first draft」があまりにもクオリティが高くこれを超えられる思っていなかったこと。


そしてもう一つにバーチャル音楽界隈(個人勢)に肌が合わなくて見るのが少しつらかったこと、があげられます。

 もともと私の好きな音楽はフジファブリックMr.ChildrenART-SCHOOLandymori、For Tracy Hydeのようなバンドミュージックであり、同人音楽に触れるのは本当につい最近で、TLにあがるDJイベントの熱量についていけないという哀しい陰キャなのです。

 

そんなバーチャル音楽から少し離れていた私ですが、今作の「TIMESURF」はそんな気持ちをぶち壊してくれました。

 しょーない自分語りは終えて、作品の話を。

 


 まず「TIMESURF」は普通の音楽CDとは違います。

写真にも上げた通りこの作品はCDと小説で一つの“作品”になっています。

なんのこっちゃですがものすごーーーーーく簡単に言うと

ボイスドラマ+音楽CD+原作小説

となっております。

曲順を見てみましょう。

 

1 水平線のテーマ - KBSNK
2 届けもの (eps.1) - 星宮とと+藤沢ハルカ
3 desktop session - KBSNK
4 サウンド研 (eps.2) - 星宮とと+藤沢ハルカ
5 two notes
6 海にて、呟く (eps.3) - 星宮とと+藤沢ハルカ
7 二人の空間 - KBSNK
8 些細なすれ違い (eps.4) - 星宮とと+藤沢ハルカ
9 夏の終り、君の詩 - KBSNK
10 夢日記 - 藤沢ハルカ
11 花言葉 (eps.5) - 星宮とと+藤沢ハルカ
12 summer dreamin’
13 波打ち際のワープ
14 仲直り (eps.6) - 星宮とと+藤沢ハルカ
15 繰り返す夏休み - KBSNK
16 ネットサーフ (eps.7) - 星宮とと+藤沢ハルカ
17 farway stars (eps.8) - farway stars
18 なおざり
19 17歳 (eps.9)
20 ともだち - 星宮とと+藤沢ハルカ
21 デジタルタトゥー (eps.10) - 星宮とと+藤沢ハルカ
22 タイムサーフ

 

 

 

onボーカル曲もただ曲が間にあるだけでなくストーリー上で必要不可欠な演出となっております。そしてこのCDと小説、そしてCDの歌詞カードでやっと完結します この中の(eps.〇)となっているのと#13がボイスドラマパートとなっており、KBSNKと記載があるのがKBSNK作曲のインストトラックで、それ以外の6曲がonボーカル曲です。

つまり、このCDは1枚でひとつのストーリーであり『みえない映画』なのです。

 

まぁ詳しいCDの概要はこちらをみてくだい。

そして購入しましょう。

templime.booth.pm

 

 

  やっっっっと本題なのですが、この作品がわたしのこんな駄文を書かせている理由を。(軽度なネタバレを含みます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いきなり何を言うとんねんって感じですが、私はGL(ガールズラブ)、いわゆる百合という作品が大好きでありまして、引っ越しの際泣く泣く300冊以上の百合漫画を置いて行った悲しい過去を背負っております。

 

 なぜこんな話をするかというと、この作品がガール・ミーツ・ガール、というよりはガールズストーリーとなっているからです。

 

音楽+百合というジャンルは量は多くはないのですが非常に相性がよく

百合漫画ではアフターアワーズ*1キャッチャー・イン・ザ・ライ*2、なでしこドレミソラ*3 、音楽要素は薄いですが、ささやくように恋を唄う*4など

アニメではAngel Beats!*5リズと青い鳥(響け!ユーフォニアム)*6 、けいおん!*7など

さらには著名なアーティストが百合要素のあるMVを作成( RADWIMPS「光」、フレデリック「たりないすくない」、CHiCO with HoneyWorks「醜い生き物」*8、BiSH「オーケストラ」など)しているなど、大好きなジャンルなのです。

 

 「TIMESURF」を聴いて私は思いました。

 

 

 

 

『これこそ自分が求めていた音楽+ガールズストーリーだ!!!』

 

 

 

 本当にできるだけネタバレはしたくないので詳しい内容は書きませんが、青春時代のひと夏の出会いと別れ、この王道ストーリーが何よりも愛しいのです。

 

また少し具体的な曲の内容になるのですが、好きな点をあげたらきりがありません。

前作クラウドダイバーを聴いた人に衝撃を与えた小説の6,7ページ、『two notes』のイントロ、小説を読んだ後に聴く#9の語らない美しさ、そして#9からの『夢日記』のはかなさ、ストーリーとあまりにも合致していて物語に吸い込まれるような感覚になる『なおざり』、全リスナーが言葉を失ったであろう『ともだち』、#21の『デジタルタトゥー』というタイトルと最後の最後の伏線回収、そして悔しいくらい明るいメロディと軽やかな歌い方が沁みるなんてもんじゃないエンディング『タイムサーフ』、、、深夜に私は涙をこらえるのに精一杯でした。

 

 

 

 

 

 

 GLストーリーとしてのこの作品の愛を語らせていただいたのですが、もう一つだけどうしても書き出したいことがあるのです。

 

 

 二週目を聴き終わった後、私はまた別の一つの作品が頭によぎりました。それは

 

 

Balloon at dawn 「Girls around the gate」「あたらしい海」「hanagumori」の3つのMVです。

 

 

 これは私をドリームポップにハマるきっかけであり、今でもNo.1ドリームポップバンドのBalloon at dawnの最後のアルバム収録曲(後者2曲)であり、3つのMVのストーリーがつながった作品となっています。

私は勝手にBalloon at dawnガールズラブ三部作と読んでおります。怒られそう。

 

 

 詳しくはネタバレなので言えませんが、この三部作と「TIMESURF」の世界観に

近いところを感じ、このMVを見ながら「TIMESURF」に浸りエモくなるというどっちにも怒られそうなことをしてしまいました。怒らないで。

是非「TIMESURF」を聴いた方はこのMVも見てほしいと切に願っております。

特に『hanagumori』は音楽史に残すべき傑作です。

 

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 さて、長々と語らせていただきました、もう月曜になってしまいました。出社じゃん。ここまで読んでくださった方ありがとうございます。こんな文章力もまとまりもない駄文でも、少しでも愛と衝動が伝わっていたらうれしいです。

 

 そしてこんな大傑作を作り出してくれた星宮ととs、ととねえ、カボスニキ、そして藤沢ハルカsに感謝です。ここ5年でトップの作品です。

見えない映画“第二作”を期待しています。もちろん純粋な新譜も。

コロナが終わったら勇気出してイベントも行きます。

 

 僕はこれからサンクラでとある曲を検索してから寝ようと思います。

それでは!

 

*1:著;西尾西尾雄太 全3巻、クラブハウスでのガールミーツガールから始まるDJ社会人百合、メインの二人はもちろんサブキャラクター達も個性豊かで大人の青春って感じが最高

*2:著;背川昇 監修;般若/R-指定 全2巻、青春百合ラップ・コミック、トランスジェンダーにも踏み込んだ作品でパワフルな一枚絵が素晴らしい

*3:著;みやびあきの 全5巻、和楽器みよるバンドを題材としたきらら作品、心温まる優しい物語と美しい演奏シーンが魅力

*4:著;竹嶋えく 既刊4巻、百合姫を引っ張る青春バンド漫画、王道に王道を貫く展開が大好き、個人的次に映像化されるだろう百合漫画

*5:岩ひさは俺のすべて

*6:リズ青を超える映像作品にまだ出会えていない、edのHomecomingsの「Songbirds」は必聴

*7:言わずもがな

*8:「裏世界ピクニック」ed、いくら百合要素の多い作品のedといえ、ハニワが百合要素のある映像を出したということに震撼、影響力のあるハニワがマイノリティに寄り添った作品を発信してくれたことに感動を覚えたのは言うまでもない

鮭ジャム 完全燃SHOW ~J-POP20年史 2000~2020にわかが選んだ個人的な名曲ベスト30~

 

はじめまして、鮭卵と申します。

 

突然ですが皆さま、先日放送された

「関ジャム 完全燃SHOW ~J-POP20年史 2000~2020プロが選んだ最強の名曲ベスト30~」 

は見ましたか?

プロのミュージシャンやプロデューサーの方々がJ-POPの歴史に残したい名曲をランキングを行ったという攻めた番組で、なかなか面白かったですね。

 

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*1

 

 

昔から感化されやすいオタクなので私もランキングを作りたくなったので作ってみました。まぁ単純に好きな曲ベスト30ですが、、、

一応後世に残したいをテーマに書きました!一応ね。

では2000~2020年の鮭卵ベスト30をどうぞ!

 

 

 

*1:こちらが番組内の結果です

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